歩苦 求路の備忘録 (旧:奇人な鬼神)

お酒、特にスピリタスについて備忘のためにつらつらと。

難易度別リニューアル前の99.99自力復刻の方法

99.99がリニューアルして、2か月余りが経過しました。
時たま見かける記事等々では、
「おいしくなった!!」
という論調がメインとなっていますが、果たして本当にそうなのでしょうか?

sns99.99を検索してみると、
ちらほら聞こえてくるじゃないですか。
「前のほうがよかった」
という声が…

かくいう私も、
「おいしくはなったのだけど、この味が飲みたいって思うケースではほかのRTD買うかな?」
「今日は99.99が飲みたい気分!!ってなったときに、これからは何を飲めばいいんだ…」
って感じてる類の人間です。

ならば、再現してしまいましょう!!
かつての99.99を飲むために!!
自力で!!

サッポロの99.99チームがこちらの味に舵を切ったのはきっと経営判断だと思うけど、
私は昔の味が好きなんだ!!

と、いうことで、挑戦です。
99.99がこの世から消えて検証が不可能になる危機を回避するために、新99.99を飲んだ翌日に買い込みました。
余念はありません。ガッチリ検証やります。
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まずは、新旧飲み比べで修正をかけるべき差異を捻出します。

99.99と旧99.99を飲み比べて分かった、どの味にも共通するリニューアルされた点

  1. フレーバーの味が濃くなった(特に変わった点)
  2. 後味に丸っこい甘さが感じられるようにした
  3. 99.99にあった、独特の味わいをなくした(ちょっと言葉にしにくいけど、嫌味のない苦さかな?) 本当に身も蓋もない言い方をしてしまうと、初見で飲んだ感想通り、
    「よくある缶チューハイに味を近づけた」
    というのが一番現状を一言でよく表していると思います。

つまりは、

  • まずは同じ度数のアルコール炭酸水もしくはドライ系チューハイで1を実現する
  • そのあとに、2,3を再現するために添加する

という方針で試すのがよさそうです。

初級 ~とりあえずそれっぽいものが飲みたいあなたに~

前述したとおり、
リニューアル点の1を逆に行うだけでも、それなりに近くはなります。
つまりは、
「なるべく味がしないアルコール度数9%(付近)の炭酸飲料で薄める」
ということですね。

例えば、
f:id:ectogre:20210616213409j:plain こんな感じでスピリタス:炭酸水=1:9で
おおよそアルコール度数9%の炭酸水を作ったり、
f:id:ectogre:20210616213548j:plain プレーン系のチューハイで薄めたり、
ですね。

ちなみに、一番しっくり来たのは、
上記の「サワーの素!プレーンサワー」を
99.99:プレーンサワー=4:1で薄めた時でした。

ほかのドライ系やプレーン系と比べても、
チューハイに必要な要素は入っていても、
酸味料とかが多くないのがよかったのかもしれません。
(あくまで、個人の感想ですが…)

上級 ~実際に飲み比べをするレベルで再現したいあなたに~

初級の時点で、3つのうちの1はクリアできました。
しかし、
2. 後味に丸っこい甘さをなくす
3. 旧99.99にあった、独特の味わいを出す
この2点が再現できていません。

この二点を引き出すために、いろいろやってみました。

ビターズ等香草系リキュール入れたり、
f:id:ectogre:20210616214449j:plain

ハッカを入れたり、
f:id:ectogre:20210616214544j:plain

ミン〇ィアつぶしたもの入れたり、
f:id:ectogre:20210616214728j:plain

しかし、どれも、2はクリアできても、
3はクリアができませんでした。

しかし、3の独特の味わいが「渋みのあるとがってない苦味」ではないのか?
自家製レモンチェッロを入れると味が近くなった。
という報告をいただき、
一つの選択肢が出てきました。

ならば、レモンの白皮だけを漬け込んだレモンチェッロを作ればいい。
砂糖なしで。

です。

ということで、
早速作ってみました。

f:id:ectogre:20210616215221j:plain

丹念にレモンの黄色い皮を取り除いたレモンチェッロです。
(ふつうは逆に白い部分を取り除いて漬け込みます)

漬け込んで3日。
飲んでみたところ…
f:id:ectogre:20210616215417j:plain 想定通り!
丸っこい苦みとちょっとの渋みが出てました!

これはいけると思い、
早速新99.99で検証。
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…やりました
これでゴールです!!

あとはフレーバーに応じて、レモン果汁で微調整でOKです!!

感想

とりあえずこれ以上突き詰めようとすると、
成分分析をして差異を埋める行動に出る必要があるので、
ここまでにしたいと思います。
しかし、これで安心して旧99.99を飲むことができると思うと、気が晴れ晴れしますね!!

99.99がまたリニューアルしない限りは、ですけど。

うん、復元じゃなくて自力で旧99.99を再現することも考えないと、ですね。

スピリタスのカクテル活用法(シルバー・ウイング編)



検証方法

以下の3つのウォッカベースのカクテルを飲み比べ、味の変化を見ます。

(備考)

  • レシピが複数あるケースを想定し、引用元の本とページも記載します。
  • 比較対象のウォッカは再現性を第一に考え、コンビニでも入手が容易なキルビーウォッカを使用します。

対象カクテルのレシピ

「シルバー・ウイング」

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シルバー・ウイング

(材料)

(作り方)
ミキシンググラスに氷を入れて混ぜる

※カクテル完全バイブル・111ページ記載

評価方法

以下の5段階で付けます。

味のバランス

1…呑めたものではない ~ 5…これはいける!!

濃さ

1…すっきりですいすい飲める ~ 5…濃ゆいのでチビチビ飲める

危うさ(度数と飲みやすさのバランス)

1…度数の割に飲めない ~ 5…度数の割に飲めてしまう

検証結果

通常レシピの「シルバー・ウイング」
  • 味のバランス…4.5
  • 濃さ…3
  • 危うさ…3.5
  • 度数…約32度

コアントローの甘み酸味とチンザノドライの甘み酸味が絡み合ってるところを、 ウォッカで支えるという味の構造になっています。
風味の感じ方としては、コアントロー→チンザノという順番でしょうか?

コアントローってオレンジの渋みというか苦みもあるんですけど、
チンザノと合わせてさらにウォッカでまろやかにしたおかげで、
尖ったところがなくて丸っこいバランスになってます。

非常に飲みやすく、度数よりも すいすい飲めちゃいそうですね。

これは別にスピリタスに置き換えて
コアントローとチンザノの割合増やす必要ない味な気がしますね。 なんとなくですが、味が崩壊しそうで怖いです。


ハーフスピリタス置き換えの「シルバー・ウイング」
  • 味のバランス…3.5
  • 濃さ…4.5
  • 危うさ…2.5
  • 度数…約50度

でも、検証なのでやります。
仕方ないね。新しい発見があるかもですし。

標準版ではウォッカが支えるって感触でしたが、
それがぐぐいって押し上げられてる感じに変化しています。

味の優しさとノビを犠牲にした代わりに、
コアントローとチンザノの味の濃さと
スピリタスによるブワッとした口の中への広がりを手に入れた印象ですね。

具体的には、 呑み始めにチンザノとコアントローの「甘さ」の部分がガツンと来ます。
その後に、スピリタスのアルコール感でブワッと広がる感じですね。
そして最後に、コアントローの渋みが来るかな?

スピリタスを用いたカクテルに対して総じて言えることではありますが、
これもチビチビ飲んで口の中での味の広がりを楽しむためのカクテルですね。

完全スピリタス置き換えの「シルバー・ウイング」
  • 味のバランス…3
  • 濃さ…4
  • 危うさ…3
  • 度数…約62度

標準と同じ量でスピリタスに置き換えた場合、
アルコール、チンザノ、コアントローの甘さ以外がわからなくなりました。
最後の後味にちょっとした酸味と苦味はありますが、
意識しないとわからないレベルですね。

もちろん、ちびちびとしか飲めないです。
度数を考えると。

しかし、味のレベルとしては他の完全にスピリタスに置き換えた
カクテルよりも悪くはありません。
三種三様の甘さがよくまとまっててるところに、
ハーフスピリタス置き換えの時よりも強化された、
強アルコール特有のふわっとした広がりも感じられて美味しい体験ができます。

本当にチビチビ行くなら全然違和感なくていい感じです。



正直、意外でした。
フルスピリタス置き換えでも、味が崩れず、
これはこれで良しって思える味になりました。

恐らく、甘さが中心のリキュールがメインを張った場合、
高アルコールにした時の特徴のブワッとした広がりと合うのだと思います。

実際、過去に拙がスピリタスカクテルを探してBAR巡りをした時も、
甘さが強めのリキュールと合わせている例が多かったですしね。

等々…

スレッジ・ハンマーのスピリタス活用法

今回はいつもよりガツンと度数が高いカクテル。
通常盤でも十分パワフルなスレッジ・ハンマーでやってみました。
素材がライム・シュガーシロップと味わいシンプルな分、
バランスが問われますが、さてはて…


検証方法

以下の3つのウォッカベースのカクテルを飲み比べ、味の変化を見ます。

(備考)

  • レシピが複数あるケースを想定し、引用元の本とページも記載します。
  • 比較対象のウォッカは再現性を第一に考え、コンビニでも入手が容易なキルビーウォッカを使用します。

対象カクテルのレシピ

「スレッジ・ハンマー」
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(材料)

  • ウォッカ…45ml
  • シュガー・シロップ…1ティースプーン
  • ライム・ジュース…15ml

スピリタス [ ウォッカ 500ml ]

スピリタス [ ウォッカ 500ml ]

  • メディア: 食品&飲料

f:id:ectogre:20210405065705j:plain

(作り方)
材料をシェーカーでシェークしてグラスに注いで完成。

※カクテル完全バイブル・112ページ記載

カクテル完全バイブル

カクテル完全バイブル

  • 発売日: 2019/06/14
  • メディア: Kindle

評価方法

以下の5段階で付けます。

味のバランス

1…呑めたものではない ~ 5…これはいける!!

濃さ

1…すっきりですいすい飲める ~ 5…濃ゆいのでチビチビ飲める

危うさ(度数と飲みやすさのバランス)

1…度数の割に飲めない ~ 5…度数の割に飲めてしまう

検証結果

通常レシピの「スレッジ・ハンマー」
  • 味のバランス…4
  • 濃さ…2
  • 危うさ…4
  • 度数…約28度

通常版なので割とウォッカの刺激が強い味になると思いましたが、
予想以上にシュガーシロップのまろやかさが強く働いています。
お陰でとても飲みやすく、ライムの味も無理なく感じられて
バランスがよく飲みやすいですね。

味の流れとしては、最初の一瞬にウォッカのアルコール感を感じますが、
主役がすぐにガムシロップのまろやかさとライムの酸味に主役が交代し、
ウォッカが脇役に回りアルコール感でふわっと支える印象があります。

サッと飲む気になればのめちゃうという意味では結構危ないカクテルです。


ハーフスピリタス置き換えの「スレッジ・ハンマー」
  • 味のバランス…2
  • 濃さ…4
  • 危うさ…2.5
  • 度数…約57度
    ウォッカの量を半減させたので、
    ライムやシロップの味が濃く強くなってはいるのですが、それを突き抜けて、
    スピリタスのアルコールが勝る結果になりました。

    他のカクテルだとスピリタスの量を半分にすれば
    濃くじっくり飲める系になることが多かったですが、これはダメみたいです。

    ただ、味の流れが変化し、
    後味がスピリタスによる揮発にライムの酸味とシュガーシロップの
    甘さがふわっと乗っかる形になるので、そこは素敵な感覚が楽しめますね。

    そう考えると、このカクテルを楽しむためには、
    飲んでる最中よりも後味をしっかり楽しめる飲み方をする必要があります。

    そのため、普段のスピリタスカクテル以上に、
    少量をチビチビと楽しむというのが、このカクテルでいい体験をするコツです。

    完全スピリタス置き換えの「スレッジ・ハンマー」
  • 味のバランス…1
  • 濃さ…3
  • 危うさ…3
  • 度数…約72度
    シュガーシロップたくさん入れても、
    ガッツリアルコールに甘ったるさが加わるだけでとても飲むのがツライです。

    予想してたけど、これはやらんでいいです。
    真似しないでください。



上の検証を踏まえると、
スレッジ・ハンマーのスピリタス置き換えでベターなのは、
スピリタスの量を半分にしたうえでライムをスピリタス
同量まで増やすあたりのバランスだと思います。

なのでやってみました。

スピリタス:ライムジュース=1:1で「スレッジ・ハンマー」
  • 味のバランス…4
  • 濃さ…4
  • 危うさ…2.5
  • 度数…約48度
    予想通り、バランスはここにありました。
    これなら、スタートはライムの酸味を楽しみつつ
    シュガーシロップの丸っこい甘味で尖ったのをカバー、
    かつ後味はスピリタスでフワッと口の中に広げることができますね。

    もちろん、チビチビ呑みましょう。


シンプルな味わいであればあるほど、
バランスをとるのは難しいというのを改めて実感しました。

ブルー・マンデーのスピリタス活用法

ちょうど日曜日の夜に検証しようと思ったら、
こんなちょうどよいカクテルがありました。
さてはて、キュラソーオンリーのカクテルに対して
スピリタスは組み合わせるのがよいのか…?


検証方法

以下の3つのウォッカベースのカクテルを飲み比べ、味の変化を見ます。

(備考)

  • レシピが複数あるケースを想定し、引用元の本とページも記載します。
  • 比較対象のウォッカは再現性を第一に考え、コンビニでも入手が容易なキルビーウォッカを使用します。

対象カクテルのレシピ

「ブルー・マンデー」
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(材料)

スピリタス [ ウォッカ 500ml ]

スピリタス [ ウォッカ 500ml ]

  • メディア: 食品&飲料

※THE BLUEは終売していました。調べるまで知りませんでした…

(作り方)
材料をシェーカーでシェークしてグラスに注いで完成。

※カクテル完全バイブル・117ページ記載

カクテル完全バイブル

カクテル完全バイブル

  • 発売日: 2019/06/14
  • メディア: Kindle

評価方法

以下の5段階で付けます。

味のバランス

1…呑めたものではない ~ 5…これはいける!!

濃さ

1…すっきりですいすい飲める ~ 5…濃ゆいのでチビチビ飲める

危うさ(度数と飲みやすさのバランス)

1…度数の割に飲めない ~ 5…度数の割に飲めてしまう

検証結果

通常レシピの「ブルー・マンデー」
  • 味のバランス…4
  • 濃さ…3
  • 危うさ…4
  • 度数…約38~40度

コアントローのオレンジ感をウォッカで包み込んでふんわりとした味わいに。
味としてはシンプルで、変化なく安定して飲むことができます。


逆に言うと、飲み始めから飲み終わりまで味の変化が乏しいので、
舌で集中して味わうことがやりにくく、
じっくり飲むのではなくスッと飲んでしまいそうですね。

そういう意味では、度数の割に一度に口に入れる量が多くなりそうで
ちょっと怖いですね。


ハーフスピリタス置き換えの「ブルー・マンデー」
  • 味のバランス…4
  • 濃さ…4
  • 危うさ…3.5
  • 度数…約73度

次はウォッカを量半分でスピリタス置き換えてみます。
標準では大きな味の変化はなかったですが、
量を減らしたスピリタスに置き換える事で相対的にコアントローの味が強まり、
後味にアルコールの揮発感の変化がつくようになりました。
コアントローのオレンジ感を感じた後に、それがブワッと口の中に広がる感じです。

つまりは、コアントローのオレンジ感→アルコールの揮発感という風に、
味の変化が楽しめるようになりました。

ショートカクテルをチビチビ飲むタイプの人は断然こちらのほうがおすすめです。
逆に、ショートをきゅっと飲むタイプの人には、
度数に対して飲みやすさはまだ相対的に高いと言え、危険度が高いため、
あんまりおすすめはできません。


完全スピリタス置き換えの「ブルー・マンデー」
  • 味のバランス…2
  • 濃さ…3
  • 危うさ…5
  • 度数…約82度

今度はフルでウォッカスピリタスに置き換えてみる。

ハーフで置き換えた時は味と変化を楽しめましたが、
これは終始アルコールの痺れが舌の上にくるため、
味も単調になってしまっています。

味自体も痺れが先行してしまっているため、
標準のようにすっきり飲むことも、
ハーフスピリタスのように味の変化を楽しむこともできないため、
いまいちな感じですね。

その上、単純な度数80レベルの酒としては若干は飲みやすく、
非常に危険です。

落ち着いて集中すればコアントローの味もわかるけど、
それなら標準のブルーマンデーでいいです。
味の変化を楽しむ余裕は全くありません。




ということで、ブルーマンデーに関しては
集中して楽しみたいならセミスピリタス置き換え、
サクッと飲みたいなら標準という形がいいと思います。

フル置き換えはどのシチュエーションでもおすすめはできないですね。

フル置き換えは、
飲みやすいわけでもないし
美味しくもないし
度数もただただ強いですしね…

イエロー・フェローのスピリタス活用法

半年以上ご無沙汰でしたが、そろそろ再始動です。
今回の題材メインテーマは、
「カクテルでのスピリタスの使用方法」
簡単なカクテルをいくつか作って、傾向をつかみたいと思います。


検証方法

以下の3つのウォッカベースのカクテルを飲み比べ、味の変化を見ます。

(備考)

  • レシピが複数あるケースを想定し、引用元の本とページも記載します。
  • 比較対象のウォッカは再現性を第一に考え、コンビニでも入手が容易なキルビーウォッカを使用します。

対象カクテルのレシピ

「イエロー・フェロー」

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イエロー・フェロー

(材料)

スピリタス [ ウォッカ 500ml ]

スピリタス [ ウォッカ 500ml ]

  • メディア: 食品&飲料

(作り方)
材料をシェーカーでシェークしてグラスに注いで完成。

※カクテル完全バイブル・105ページ記載

カクテル完全バイブル

カクテル完全バイブル

  • 発売日: 2019/06/14
  • メディア: Kindle

評価方法

以下の5段階で付けます。

味のバランス

1…呑めたものではない ~ 5…これはいける!!

濃さ

1…すっきりですいすい飲める ~ 5…濃ゆいのでチビチビ飲める

危うさ(度数と飲みやすさのバランス)

1…度数の割に飲めない ~ 5…度数の割に飲めてしまう

検証結果

通常レシピの「イエロー・フェロー」
  • 味のバランス…3
  • 濃さ…2
  • 危うさ…4
  • 度数…約20度

パイナップル・ジュースのちょっとだけ棘がある酸味を、
ウォッカで包んで刺激感を緩和しつつも
コアントローの甘みと苦みでフォローをかけているというのが味の傾向ですね。

味がすっきりしているため、
度数が20度程度あるにも関わらず非常に飲みやすです。
つまり、味の通りのペースで飲んでいると大分危ない部類に入りますね。

恐らくは、数量半分にしてスピリタスに置き換える分には美味しくなるものの、
数量そのままでスピリタスに置き換えたら、
パインの味が完全に隠れてコアントロー
アルコールの味しかわからなくなるのではないでしょうか?

はてさて、どうなることか…

ハーフスピリタス置き換えの「イエロー・フェロー」
  • 味のバランス…4
  • 濃さ…4
  • 危うさ…2.5
  • 度数…約27度

こちらは予想通り、
パイナップル・ジュースの甘味と酸味が強く感じられるようになりました。
スピリタスに置き換え、量を半分にした影響で、
パイナップル・ジュースが相対的に濃くなった影響だと思います。
デフォルトだとショートカクテルとして飲むのは
若干水っぽくてその分の危うさを感じていましたが、
こちらなら度数相当の味のパンチを感じるため、チビチビ飲めると思います。

そのため、度数の増加分と考えてもこっちの方が酔わないんじゃないかな。
デフォルトだとがばがば飲んで酔っ払うという危険性がありそうです。

完全スピリタス置き換えの「イエロー・フェロー」
  • 味のバランス…3.5
  • 濃さ…3
  • 危うさ…3
  • 度数…約38度

パイナップル・ジュースの酸味は予想通りアルコールに包まれきって消えました。
しかし、予想外なのはパイナップル・ジュースの味が完全に消えるのではなく、
アルコールの刺激感
コアントローのほんのりとした苦さ
パインの果実感
それぞれの甘さが混然一体となって感じられるようになりました。

もちろんこちらは先ほど以上にチビチビと行くタイプの味になりましたが、
甘いのが好きならこちらを作成するのがいいと思います。



通常のイエロー・フェローが水っぽくて物足りないなら、
酸味を求める…数量半分でスピリタスに置き換え
甘味を求める…数量そのままでスピリタスに置き換え
でコントロールするととても満足のいく結果になると思います。

数量調整でもここまで変わるのは驚きですね。
スピリタスの量で酸味と甘みの主役が完全に変わってしまいました。

次回は別のカクテルでやってみたいと思います。

播州桃太郎の鬼ころしとスピリタス検証

鬼ころし検証第11弾。
これが鬼ころし検証最後ですね。 当初は5銘柄くらいしかやるつもりなかったんですけど、 気が付いたらこんなにやってしまいました…

検証方法

検証結果

播州桃太郎の鬼ころしのみ…4

f:id:ectogre:20200616204135j:plain まずはそのままいただきます。

やや丸みのある酸味が最初に来て、後味はほんのり甘い。
悪くない味わいですね。
日常で飲んでもいいかな?
舌で回しても、酸味と甘味の両方を感じることができてまずます、ですね。

播州桃太郎の鬼ころし:スピリタス 19:1…3

f:id:ectogre:20200616204226j:plain そんな鬼ころしスピリタスを投入
まずは19:1で。

うん?
酸味が…消えた…だと?
ほのかな甘味が一本調子という形になってしまった…
これは、入れる前の方がよかったなぁ…

酸味がこうも簡単に消えるとは。


播州桃太郎の鬼ころし:スピリタス 9:1…2

スピリタスを増やして9:1に。

うん、酒臭い。
味も甘さしかない。

これはあかんやつですね。

播州桃太郎の鬼ころしのみ(熱燗)…3.5 

f:id:ectogre:20200616204247j:plain 播州桃太郎の鬼ころしの熱燗。
まずはそのまま。

最初に優しめの甘さを感じて、それが最後の方まで続くって感じですね。
でも、最後に酸味を感じることができるから、その変化で飽きずに飲むことができるいい感じ。

うーん、先の経験からしスピリタス入れたくないですね…


播州桃太郎の鬼ころし:スピリタス(熱燗) 19:1…3.5 

f:id:ectogre:20200616204300j:plain そこにスピリタスを19:1になるように投入。

やっぱり甘味が強くなった。
でも、このレベルなら、まだ不自然感なくていいかんじですね。
んでもって、後味の酸味が酸味の締まる感じから、アルコールのふわっとした感じに変わっている。

さっきのと好みが分かれる味かな。
自分は気分次第で使い分けたい感じ。


播州桃太郎の鬼ころし:スピリタス(熱燗) 9:1…2 

スピリタスを増やして9:1に。

はい、スピリタスになりました。

アルコールの甘さしかわからん。

以上!!



最後の最後で、入れないほうがおいしいかもしれないという鬼ころしに出会うことができてよかったのか悪かったのか… でも、いい参考にはなりました。

金棒鬼ころし(Vセレクト)とスピリタス検証

鬼ころし検証第10弾。
いよいよゴールが見えてきました。 今回は鬼ころしのPBで行ってみましょう。 正直、あまりいい予感はしないんですけど、はい。

検証方法

検証結果

金棒鬼ころし(Vセレクト)のみ…2

f:id:ectogre:20200606160252j:plain Vセレクト 金棒鬼ころし
まずはそのままいただきます。

最初に薄ーく甘みを感じて…
え、おしまい???
後味もその甘みが続いているから、なんだか物足りない感じがします。

うーん、これは美味しくないですね。
飲みやすいと言えば、そうなんだろうけど、味がないです…

金棒鬼ころし(Vセレクト):スピリタス 19:1…2

f:id:ectogre:20200606160304j:plain さて、スピリタスを19:1になるように投入します。

鬼ころしの甘さとスピリタスの甘さが渾然一体になって…
あまり美味しくないです。

先ほどの甘さの一本調子感がさらに強まって、後味も変わらない感じがしてますね。

うーん、うーん…

スピリタスの勝ち、と言えばいいのでしょうか?


金棒鬼ころし(Vセレクト):スピリタス 9:1…2

まっったく期待できないけど、そんな鬼ころしスピリタスを追加して9:1に。

うん、スピリタス味の水になりました。

うーん、うーん、うーん、スピリタスの限界を感じますね。
うーん…

金棒鬼ころし(Vセレクト)のみ(熱燗)…2 

f:id:ectogre:20200606160426j:plain Vセレクト 金棒鬼ころし
熱燗でいただきます。

うん?
うーん…

日本酒のあのツンとくる感じだけ感じる何か。
になってしまった…
後味でやっと米の味がわかる、のかなぁ?

まずくはないけど、わからない味ですね…
キレも早すぎるくらい早いから、本当に味がわからないです。


金棒鬼ころし(Vセレクト):スピリタス(熱燗) 19:1…2.5 

f:id:ectogre:20200606160439j:plain そこにスピリタスを19:1になるように投入。

なるほど、明確に甘くなりました!
…でもこれ、スピリタスの甘さのような気がします。
お米の感じはやっぱり入れない時と同じく、最後の後味でほんのり?かな?


金棒鬼ころし(Vセレクト):スピリタス(熱燗) 9:1…3 

では、9:1になるようにスピリタスを投入。

予想通り。
スピリタスが全体的に持っていきました。
ただ、まずいわけではないです。
でも、鬼ころしを入れた意味とは一体なんだったのでしょうか…

あと、口の中でのアルコールの広がりが増してますね。当たり前ですが。

あ、完全に口の中がなくなったら、米の味はわかるかな?



うーん、味としては悪くないけど、入れる意味とは一体…
みたいな気分に襲われる検証でした。