スピリタスのカクテル活用法(スクリュードライバー編)
今回もシンプルなカクテル、スクリュードライバーです。
無数あるカクテルと比べても、
最もシンプルなカクテルと言えるのではないでしょうか?
実は、果肉があるジュースを使用する場合とない場合では、
大分感触が変化することは検討済みですが、今回は果肉がないジュースを使います。
理由としては、こちらの方が普段見かけるケースが多いからですね。
(この検証では、再現性を重要視しています。)
では、詳細をご覧ください。
検証方法
以下の3つのウォッカベースのカクテルを飲み比べ、味の変化を見ます。
(備考)
対象カクテルのレシピ
(材料※割合表記)
(作り方)
ウォッカ→オレンジジュースの順番で入れてステア
※カクテル完全バイブル112ページ記載
評価方法
以下の5段階で付けます。
味のバランス
1…呑めたものではない ~ 5…これはいける!!
濃さ
1…すっきりですいすい飲める ~ 5…濃ゆいのでチビチビ飲める
危うさ(度数と飲みやすさのバランス)
1…度数の割に飲めない ~ 5…度数の割に飲めてしまう
検証結果
通常レシピの「スクリュードライバー」
- 味のバランス…2
- 濃さ…2
- 危うさ…2
- 度数…約12.3度
味の推移
飲み始め← →のど越し、後味
強 甘甘甘甘苦
↑ 酸酸酸苦
苦
↓ 苦
弱 苦
感想
最初はオレンジジュースの味がメインです、
そこからだんだんウォッカに切り替わる感じですね。
非常にシンプルではありますが、この味の移り変わりが感じられるのが、
カクテルにとっての重要なファクターだと感じます。
…とはいえ、後味で目立つのは苦味っぽい感じですけどね。
しかし、酒としてもジュースとしても薄く感じるのは気のせいだろうか?
ショートカクテルに慣れすぎたのかもしれません。
ハーフスピリタス置き換えの「スクリュードライバー」
- 味のバランス…3
- 濃さ…4
- 危うさ…2.5
- 度数…約19.2度
味の推移
飲み始め← →のど越し、後味
強 甘甘甘苦苦
↑ 酸酸苦 揮
苦
↓ 苦
弱
感想
非常にわかりやすい結果になりました。
スピリタスの特性の味を短くする、が、如実に現れています。
最初は、 先ほどのノーマルレシピで感じた味の薄さがなく、
オレンジジュースそのままの味に近かったのですが、
先ほどのノーマルレシピよりも早く
通常レシピでもあった苦味に置き換わりました。
さらにはアルコール感も苦味とセットで到来します。
最後にブワッと来る感じですね。
完全スピリタス置き換えの「スクリュードライバー」
- 味のバランス…1.5
- 濃さ…3
- 危うさ…3
- 度数…約32度
味の推移
飲み始め← →のど越し、後味
強 苦苦苦揮
↑ 揮揮揮
甘甘
↓ 酸酸
弱
感想
主役交代のお知らせです。
予想はしておりましたが、
完全に苦味とアルコール感が前面に出ました。
で、甘味と酸味のオレンジに当たる部分が先に消えてく感じですね。
はい、やりすぎです。
一回こっきりでいいですね。
正直、ハーフスピリタス置き換えのケースでも
アルコール度数が20度弱あることを考えると、
味とのバランスを鑑みても
手放しでお勧めできるものではありません。
やはり最初は数滴から始めたほうがいいよね。
と感じる検証でした。