歩苦 求路の備忘録 (旧:奇人な鬼神)

お酒、特にスピリタスについて備忘のためにつらつらと。

スピリタスのカクテル活用法(スクリュードライバー編)


今回もシンプルなカクテル、スクリュードライバーです。
無数あるカクテルと比べても、
最もシンプルなカクテルと言えるのではないでしょうか?

実は、果肉があるジュースを使用する場合とない場合では、
大分感触が変化することは検討済みですが、今回は果肉がないジュースを使います。

理由としては、こちらの方が普段見かけるケースが多いからですね。
(この検証では、再現性を重要視しています。)

では、詳細をご覧ください。

検証方法

以下の3つのウォッカベースのカクテルを飲み比べ、味の変化を見ます。

(備考)

  • レシピが複数あるケースを想定し、引用元の本とページも記載します。
  • 比較対象のウォッカは再現性を第一に考え、コンビニでも入手が容易なキルビーウォッカを使用します。

対象カクテルのレシピ

スクリュードライバー

(材料※割合表記)

  • ウォッカ…45ml
  • オレンジジュース…90ml(参考書籍の表示度数13.3度よりウォッカを40度と見立てて逆算)

(作り方)
ウォッカ→オレンジジュースの順番で入れてステア
※カクテル完全バイブル112ページ記載

評価方法

以下の5段階で付けます。

味のバランス

1…呑めたものではない ~ 5…これはいける!!

濃さ

1…すっきりですいすい飲める ~ 5…濃ゆいのでチビチビ飲める

危うさ(度数と飲みやすさのバランス)

1…度数の割に飲めない ~ 5…度数の割に飲めてしまう

検証結果

通常レシピの「スクリュードライバー
  • 味のバランス…2
  • 濃さ…2
  • 危うさ…2
  • 度数…約12.3度
味の推移

飲み始め← →のど越し、後味

強  甘甘甘甘苦
↑  酸酸酸苦
     苦
↓   苦
弱  苦

感想

最初はオレンジジュースの味がメインです、
そこからだんだんウォッカに切り替わる感じですね。
非常にシンプルではありますが、この味の移り変わりが感じられるのが、
カクテルにとっての重要なファクターだと感じます。

…とはいえ、後味で目立つのは苦味っぽい感じですけどね。

しかし、酒としてもジュースとしても薄く感じるのは気のせいだろうか?
ショートカクテルに慣れすぎたのかもしれません。


ハーフスピリタス置き換えの「スクリュードライバー
  • 味のバランス…3
  • 濃さ…4
  • 危うさ…2.5
  • 度数…約19.2度
味の推移

飲み始め← →のど越し、後味

強  甘甘甘苦苦
↑  酸酸苦 揮
    苦
↓  苦
弱 
  

感想

非常にわかりやすい結果になりました。
スピリタスの特性の味を短くする、が、如実に現れています。

最初は、 先ほどのノーマルレシピで感じた味の薄さがなく、
オレンジジュースそのままの味に近かったのですが、
先ほどのノーマルレシピよりも早く
通常レシピでもあった苦味に置き換わりました。

さらにはアルコール感も苦味とセットで到来します。
最後にブワッと来る感じですね。

完全スピリタス置き換えの「スクリュードライバー
  • 味のバランス…1.5
  • 濃さ…3
  • 危うさ…3
  • 度数…約32度
味の推移

飲み始め← →のど越し、後味

強  苦苦苦揮
↑  揮揮揮
   甘甘
↓  酸酸
弱 

感想

主役交代のお知らせです。
予想はしておりましたが、
完全に苦味とアルコール感が前面に出ました。

で、甘味と酸味のオレンジに当たる部分が先に消えてく感じですね。

はい、やりすぎです。
一回こっきりでいいですね。



正直、ハーフスピリタス置き換えのケースでも
アルコール度数が20度弱あることを考えると、
味とのバランスを鑑みても
手放しでお勧めできるものではありません。

やはり最初は数滴から始めたほうがいいよね。
と感じる検証でした。