歩苦 求路の備忘録 (旧:奇人な鬼神)

お酒、特にスピリタスについて備忘のためにつらつらと。

スピリタスのカクテル活用法(ウォッカ・ソーダ編)


名前の通り、ですね。 いやぁ…わかりやすいです。

その分、余計に使う炭酸と比較対象のウォッカは選んだほうがいいと思いつつも、 他のカクテル検証との比較ということで、結局キルビーです。

半分置き換えであれば甘くなるかな?
なんて淡い期待を抱いていますが、さてはて…

では、詳細をご覧ください。

検証方法

以下の3つのウォッカベースのカクテルを飲み比べ、味の変化を見ます。

(備考)

  • レシピが複数あるケースを想定し、引用元の本とページも記載します。
  • 比較対象のウォッカは再現性を第一に考え、コンビニでも入手が容易なキルビーウォッカを使用します。

対象カクテルのレシピ

ウォッカソーダ

(材料※割合表記)

(作り方)
注いだのち軽くステア
※カクテル完全ガイド91ページ記載

評価方法

以下の5段階で付けます。

味のバランス

1…呑めたものではない ~ 5…これはいける!!

濃さ

1…すっきりですいすい飲める ~ 5…濃ゆいのでチビチビ飲める

危うさ(度数と飲みやすさのバランス)

1…度数の割に飲めない ~ 5…度数の割に飲めてしまう

検証結果

通常レシピの「ウォッカソーダ
  • 味のバランス…4
  • 濃さ…2
  • 危うさ…3
  • 度数…約7度
味の推移

飲み始め← →のど越し、後味

強 甘酸酸酸酸酸
↑  刺刺刺刺甘
 
↓  甘甘甘甘

感想

炭酸だけだと、酸味と炭酸の刺激が続きますが、
(そりゃそうか)
そこにウォッカの甘さがコーティングされた感じですね。

特に、飲み初めが甘味→酸味&炭酸刺激
になるところは味に複雑さが増すという意味では大きいと思います。

基本的に舌の上の主役が炭酸とウォッカが半々になった感じです。

まぁ、他に?
って言われると、うん!

…ってなりますけどね。

ちなみに、
飲んでる最中の甘味まではさすがに意識しないと認識は非常に困難です。


ハーフスピリタス置き換えの「ウォッカソーダ
  • 味のバランス…3
  • 濃さ…3
  • 危うさ…2
  • 度数…約10度
味の推移

飲み始め← →のど越し、後味

強  甘甘甘甘甘甘
↑ 
    刺刺刺刺
↓       
弱       酸

感想

ん、主役が酸味から甘味に変わりました。
逆に、酸味は意識しないとわからんレベルです。
炭酸も度数が上がったから弱くなってますね。

最初から最後まで基本アルコール感で、単調です。
酸味は最後のアルコール揮発が認識できればワンチャン、
あるとは思いますが…

これは、フルスピリタス置き換えが大分怖い結果です…

ちなみに、度数の割に飲みにくいので、
危うさは低めです。
ストロング系のチューハイの飲みやすさと比べたら明白ですね。


完全スピリタス置き換えの「ウォッカソーダ
  • 味のバランス…1
  • 濃さ…4
  • 危うさ…3.5
  • 度数…約18度
味の推移

飲み始め← →のど越し、後味

強 甘甘甘甘甘
↑    揮揮
 
↓   刺

感想

うん、完全に炭酸の酸味消えました。
炭酸も微炭酸レベルに弱いです。

どれくらい酸味が消えたかというと、
実は炭酸の銘柄ごとにもやったほうがいいかな?

…って考えてたけど、やらんでええわコレ!
って感じるレベルでしたね。

刺激も感じるけど、コレはアルコールの刺激ですねぇ…



総合すると、やはりスピリタスに置き換えるなら
半分以下がよさげということで間違いはなさそうですね。

しかし、やっぱりスピリタスは最高の脇役、
引き立て役であって主役ではないな。
…と、今回の検証で実感しました。

スピリタスは調味料』
スピリタスの運用は塩をイメージすれば外れない』
スピリタスは一滴から』

をモットーにしてる身分としては、
改めて納得がいく結果を見ることができました。

今後も、この方針で貫きたいと思います。